私が一番に掲げたいのは、「心から野球を楽しむこと」です。
勝った負けたの結果は、その次で良いと思っています。まずは全力でプレーして、仲間と思いっきり笑い合う。そんな野球の原点、本質にある喜びを、何よりも大切にしたいと考えています。
これまでこのチームが築いてきた、障がいの種別(身体、知的、精神)や健常者という枠を超え、グラウンドでは誰もが同じ「一人の野球人」として輝けるという素晴らしい土壌。その想いをしっかりと受け継いでいきます。誰もが自分の気持ちを素直に伝えられ、ありのままの自分らしくいられる場所を、皆さんと一緒に守っていきたいです。
一つのアウトをとること、一本のヒットを打つことで自分に自信がついたり、喜びを感じたりする。また、上手くいかなかった時は、仲間が励ましてくれる。
そんなふうに「自分を表現できて、信頼できる仲間がいる」からこそ、「今度の週末が楽しみ!早く練習に行きたい」「大好きな仲間に会いたい、次の試合にどうしても出たい」という真っ直ぐな気持ちが、自然とあふれてくるのだと信じています。
私が目指すのは、みんなが心の底から楽しめる、最高の「居場所」です。
魅力あふれるチームであるために、私自身も全力で向き合っていきます。
『みんなが笑顔で!自分らしく!』
キャプテンの思い
私達は楽しく、元気よく、そして真剣に、という気持ちを持って活動しています。
個性や特性、場面によって様々な環境などが変わってくることは、一般的な野球も同じことだと思っています。
障害野球は、そこに障害が加わり、チームメイトに対してもどのような立ち回りをしたらいいか、どのようにサポートするか、カバーしていくか…といった細かい部分が追加されるので、普通の野球より考えないといけないことが多いかもしれません。
そういった面を補うために、練習では声を出しながら、ひとつひとつの動き、状況理解と確認することを大事にする練習をしています。
私は、勇気を持って一歩踏み出すことが大事だと思っています。ボールが捕れる、カバーリングができる、次の塁が狙える…そういった経験を繰り返すことが勝利に繋がると思っているからです。
我々の持っている技術を向上させ、より上のステップに進むことができるよう取り組んでいきますので、同じ気持ちで野球をしたい人、チームに関わっていきたい人が増えていくと嬉しいなと思っています。
#24
監督の独り言
ダイバーシティとインクルージョン
この2つを野球で成し遂げるために、我がチームで進めるユニバーサルデザイン(UD)があります。
まずは、外的環境のUDとしての視覚化。つまり、練習や試合で必要なことを掲示するなどで見える化による、わかる化です。
次に、練習や試合の中での、野球についての中身の理解を深めるためのUDとして、視覚化、構造化によるアプローチです。
そして、最も大切なことである人的環境のUDです。
野球をやるのは個人の集合体であるチームです。チームで気に入らないことがあったら離れる、やめる、和を乱す人がいたら隔離する、排除する、それは簡単です。みんなが野球を楽しむという真の目的を果たすための、ダイバーシティとインクルージョンです。
誰もが思うことを伝えられる、違いを分かりあえる、それを周囲もスタッフも選手同士も認め合える。そういうチームの土壌を丹念に作り上げることで今があります。それは単なるレゾンデートルではなく、社会的に価値のある存在になりうると思っています。
その上で、野球の話をすこし。守備では積極的に声を出し、自分の捕球するフライボールを追います。これは自己発信力が必要です。誰かに任せるのではなく、自分が捕球してチームの勝利を手繰り寄せるのだという自己肯定感のなせるものです。打撃では、自分の打てる球を全集中して待ちます。決して余計な球を振らない、自分への信頼とチームにおける自己有用感により、結果として四球も選びます。自ずと投手を助け、自分を助け、チームを勝ちに導く一体感です。
東京ジャイアンツは、そんな「生涯野球人」でありたいと思っています。